今回はダブルスチールベルトヒートプレスコンベヤの加熱部に関しての紹介です。
ダブルスチールベルトヒートプレスコンベヤはフィルム等の加工物をスチールベルトで搬送しながら加熱ブロックに導き、熱と圧力をかけることで連続成形を行う装置です。
下図をご覧ください。
図1 ダブルスチールベルトヒートプレスコンベヤ3号機の構造図
今回示すデータは予熱を掛けず、直接加熱ブロックに導き、加熱しながらプレス、その後冷却ブロックに入り冷却するパターンです。
ただ、搬送物に適正な温度を掛けるには搬送速度も関係します。
1例として、フィルムに熱電対を貼り付けて測定した温度データを紹介します。
条件が加熱温度150℃、搬送速度0.5m/minではグラフが台形になりブロック部の長さに温度は均一に掛かり、その後冷却されています。
グラフ1 均一な加熱温度パターン
もう1例は加熱温度150℃、搬送速度1.5m/minの場合です。
加熱ブロックに入った部分はなだらかなカーブで上昇するものの、ブロック部の長さで温度はかかっていない状態になっています。
こうなると、搬送物に適正な温度が一定の時間掛かっているかが問題になると思います。
グラフ2 温度上昇に時間を要すパターン
今回のデータは、ダブルスチールベルトヒートプレスコンベヤテスト3号機で採取したデータです。
実際のアテンドでは、圧力、温度、搬送速度などを変えて幾度かトライしてその搬送物に適切な条件を出しています。
この条件に合わせて設計することでより精度の高い装置の製作が可能になります。
是非ご来社の上、デモ機にてテストしてみてください。
詳しくはディムコのお問い合わせページよりお問い合わせいただければ幸いです。