厚み10ミクロンのNi電鋳シームレスベルト

開発の夕霧です。

ディムコがご提供するNi電鋳ベルトの特徴としては、ベルト厚みがミクロンレベルで管理できるということと、継ぎ目がないシームレス円筒状のベルトが製造できるということです。
剛性は厚みの3乗に比例する性質があることから、ベルト厚みを薄肉化することで、より小さな曲率Rに追従することができ、しなやか且つ高張力素材の特性をバランス良く持ち合わせた薄肉スチールベルトとなっております。

ディムコが扱っているベルト厚みとしては主に0.05t~0.6tの範囲となりますが、今回は薄肉化に徹底的に拘って、厚み0.01㎜(10ミクロン)の限界に挑戦しサンプルを作成しました。


φ5ロッドに追従


シームレスベルトサンプル
0.01t×100W×380L
  

厚み0.010(㎜)


非常にデリケートな製品で取り扱いが非常に難しいものではあります。
具体的なアプリケーションを現在検討しております。
お薦めしたいところは、マイクロマシン等の小さなスペース内でのベルト、ナイフエッジ極小Rベルト、円筒状薄膜シェル、電磁波シールド膜、特殊成形金型などなどです。

DYMCO開発Grではスチールベルト・Ni電鋳スリーブのコア技術を発展させ、お客様に適切且つ有益なご提案が出来る様、日々努力進化し続けて参ります。

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