前回のベルト蛇行防止装置(2)では蛇行防止装置で使用するエアシリンダについて述べました。
今回は弊社開発のベルト蛇行防止装置(EPC)の蛇行量について述べます。
蛇行防止のシステムは次のようになります。
蛇行防止装置のシステム構成
通常ベルトが安定して走行していると言えども、わずかですが常に蛇行を繰り返しています。しかし、ある時突然、あるいは走行させてすぐベルトが片側に走行ズレを起すことがあります。
それを「片寄り」と言います。
そのままにするとベルトがプーリから逸脱し、フレームなどに当たり、ベルトの破損、フレームの破損が起こり、大きな事故に繋がります。
そのようなスチールベルトの片寄り防止に「ベルト蛇行防止装置」を使用します。
下図はごく一例の蛇行曲線です。ベルトエッジをセンサで検出しながらコントロールします。
スチールベルトは約2mmの間を蛇行していることがわかります。
蛇行曲線
スチールベルト温度が150℃を超えるとクラウン方式、Vガイド方式などでは蛇行防止が困難です。
このようなときは弊社のベルト蛇行防止装置(EPC)をお勧めします。
今でも温度、速度などを変えて上図のような蛇行曲線を求めるための実験をおこなっています。
また、お客様の条件に合わせたテストも可能です。
その立ち会いなどもできますので、ぜひご利用ください。
次回は、ベルト蛇行防止装置(4)をお伝えします。
過去の、
ベルト蛇行防止装置(1)
ベルト蛇行防止装置(2)
もご覧ください。