2009年10月8日、今、非常に強い大型の台風18号(別名Melor(メーロー))が日本列島を縦断中です。今後の被害が心配です。
ぐるぐる回るという動きでは、スチールベルトも同じです。
今回はスチールベルトで油を回収するオイルスキマーについて書いてみます。
食品工場、自動車工場、金属工作機械工場、製油所、脱脂・洗浄・熱処理工場など、色々な所で油は使われ、その後排出されます。油のみであれば回収は容易なのですが、水と一緒に排出される場合は、油のみを回収する装置が必要になってきます。この代表的な装置がオイルスキマーです。
排出された油は乳化状態のもの、水の中に混じったもの、あるいは水面に浮いたものなどと、状態はさまざまです。
その中で、スチールエンドレスベルト式のオイルスキマーは水面に浮いた、いわゆる浮上油を回収する装置です。
オイルスキマーの構造は至って簡単。装置には上下に車輪がついていて、その車輪にスチールベルトが架けられています。浮上油がある水の中に下車輪を入れてスチールベルトを回すとスチールベルトに油が付着します。油が上方に上げられた所でスクレーパにて掻き取り回収します。
油は金属に付着しやすく、界面活性剤(洗剤、アルコールなど)などを使用しない限り、通常では容易に取り除けません。金属であるスチールベルトに付着しやすい性質をオイルスキマーは利用しています。これで浮上油の回収は確実にできます。
もちろん、オイルスキマーはスチールベルト以外でも色々な方式があります。樹脂ベルト、円盤・円筒タイプ、チューブ式など。
構造がシンプルで高揚程に対応できるスチールベルト式オイルスキマーはこれからも大いに活躍し続けます。
今後もスチールベルトのディムコを宜しくお願い致します。