ディムコではナノインプリント対応用のモールドやミクロンサイズの微細パターン加工を施した樹脂用型として、板厚0.05~0.3mm、SUS或いはニッケル製の金属スリーブ(円筒)を軸に圧入し、鏡面スリーブに研磨し、微細パターン加工をしたものを受注するケースが増えております。
量産用にはまずマスター金型が必要ですが、このマスター型は、表面加工に高精度の工作機械を使用し、加工時間も長時間必要なため極めて高価なものになります。
この型を大量生産に適用する場合は型の寿命を考えると複製型を製作する必要が生じます。ディムコではこの型をメッキ転写することにより、機械加工により製作したマスター型と同一形状のレプリカ型を製作する製法を開発致しました。この方法では新たなマスター型を製作するよりもはるかに安価でできます。
微細パターン 拡大図
上図はスリーブ型の一例ですが最近はさらに微細なものに対応をしております。
製作工程は、まず筒状のマスター型をメッキ転写し、ディムコが独自に開発した取り外し装置により引き抜き、マスター型とマザー型とを分離します。この表面に再度、当社独自開発した内面電鋳装置によりメッキ処理を行いレプリカ型を作ります。
このように、マスター型→マザー型→レプリカ型と型を作り、レプリカ型を量産用に使用します。
これが量産用のレプリカ型作製システムとなります。
マザー型からレプリカ型は何回も作れますので、量産用としてマスター型を切削加工で作製するよりはるかに安価で、また短納期で対応できます。
なお、レプリカ型は生産ライン機の軸に圧入し使用しますがこの圧入にもノウハウがあり、軸を含めてディムコにて対応させて頂いております。
微細パターニング加工したスリーブ金型は研究段階のものから生産対応に向けたものまで対応させていただいております。お気軽にご相談ください。