その言葉の通りに、電子材料からデバイスまでなんでもフィルムになっていく、と昨今は思えるような様相を呈しています。
例えばテレビを例にとっても、一昔前のブラウン管テレビは場所を取り重い家電の代表選手だったものが、現在は薄型ディスプレイ、それも液晶ディスプレイなどに完全に置き換わりました。その中には何種類ものフィルムが積層、搭載されています。
電子材料、電子部品、半導体など固形物であったものが、材料、加工などの技術向上によりその姿を変えて、薄膜のフィルムでしかも高機能化されたものにどんどん置き換わって、薄く、軽く、フレキシブルへと進化しています。まさに、世を挙げて今やフィルムの時代です。
さて、フィルムは巻き物から巻き物(ロールトゥーロール)へと搬送されるときにスピードと高精度が求められています。特にフィルムは巻き出しと巻き取りの間で張力のばらつき、厚みムラや加工の種類、熱により波を打ったりずれたりで、その取り扱い(ハンドリング)にはフィルムや紙など、およそ反物を扱う業界では大きな課題になっています。
最近よくウェブ・ハンドリングという語が広がり、その重要性が叫ばれるようになってきています。特に張力の安定化は、このフィルムが均一に搬送されたり巻き取られたりするために重要です。デリケートなこのウェブ・ハンドリングにおける張力の不均一をキャンセルして均一なテンション管理ができるための手段として、ディムコはスチールベルト吸引搬送システムをこの度サンプル出荷を始めましたので御案内致します。
4月8日~10日まで東京ビッグサイトにて高機能フィルム展が開催されます。
この場でテンションカットコンベヤをディムコは出展致します。
金属箔の吸引搬送
金属箔のロールトゥーロール吸引搬送の動画