コンパクト・高精度・静音化に!ディムコの全周圧延スチールベルト

スチールベルトのディムコ、海外部の加藤です。

ディムコのスチールエンドレスベルトのラインナップに全周圧延スチールベルト(DRタイプ)という製品があります。
全周圧延スチールベルト(DRタイプ)は動力伝達用エンドレスベルトとして異彩を放つ存在であり、以下のメリットが期待できます。

・駆動ユニットのコンパクト設計
・高精度の動力伝達
・駆動のスピードアップ・静音化
・バックラッシレス

全周圧延スチールエンドレスベルト(DRタイプ)
全周圧延スチールベルト(DRタイプ)

上記のメリットは高剛性・低伸縮といった高張力ステンレス鋼の物性に加え、①全長に渡り物性が均一 ②溶接部の段差が無い ③超薄肉(0.04mmの最薄厚さ)といった全周圧延スチールベルト(DRタイプ)独自の特徴によるものです。

ではなぜ①~③の特徴が得られるのか?そのカギは製作工程にあります。

全周圧延スチールベルト(DRタイプ)では、エンドレス溶接後にベルト全体を熱処理することで、溶接部・母材部の組織を均一化させます。また、熱処理後のリング圧延機の再圧延によりベルトの肉厚は約半分になりますが、溶接部の段差は無くなります。

この熱処理とリング圧延により、①全長に渡り物性が均一②溶接部の段差が無い③超薄肉(0.04mm)の全周圧延スチールベルト(DRタイプ)を実現しているのです。


全周圧延スチールベルトの製作工程


具体的な用途としては、プリンタ等の印刷機内の紙送り動力伝達、X~Yテーブルの駆動、光学機器・検査・測定機内の精密駆動などでご使用いただいております。

1本から量産まで製作承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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