前回のベルト蛇行防止装置(4)では蛇行防止装置の蛇行量について述べました。
今回は弊社開発のベルト蛇行防止装置(EPC)の動きについて述べます。
下の図は加熱炉をコンベヤの中央部分に設置して、ワークの加熱・乾燥を行う、ごく一般的な方法をイラスト化したものです。
高い温度でご使用の場合、蛇行防止が難しいため外的な方法で行います。
それでは蛇行防止装置の動きを説明致します。
今、コンベヤが連続走行しているうちにA方向に片寄り移動しているベルトがあるとします(下図)。
そうすると、次のような手順でベルトを反対方向に移動させるように動きます。
(1)ベルト外側のセンサ(赤)が感知する
(2)A側のエアシリンダの圧力を上げる
(3)ベルトがB方向に徐々に移動する
(4)センサ外側(赤)・内側(紫)間でベルトはしばらく走行する
(5)センサ内側にベルトのエッジが到達すると(1)~(3)の逆の動きをする
スチールベルト蛇行防止装置の動き
このようにしてベルトの蛇行防止が行われます。
厳密には、ベルトはある幅で蛇行していることなのですが。
高い温度、例えば150℃以上350℃までなど、高い温度のワークを搬送する場合など、高温耐久高張力ステンレス鋼とベルト蛇行防止装置をセットでご検討頂ければ幸いです。
次回は、ベルト蛇行防止装置(6)をお伝えします。
過去の、
ベルト蛇行防止装置(1)
ベルト蛇行防止装置(2)
ベルト蛇行防止装置(3)
ベルト蛇行防止装置(4)
もご覧ください。