今年4月からの電気料金の明細には、今まで金額が0円のところに金額が記入されてきます。
毎月送られてくる『電気ご使用量のお知らせ』を見てみましょう。
下の図は我が家の2月の電気使用量の明細です。
赤く囲ってある部分をご覧ください。今年3月まではここが0円ですが、4月からここに金額が書かれて電気料金とともに請求されてきます。
ではこれはいったい何だろう?
電気使用量の明細
実は、全国の電力会社さんは、太陽光発電設備で発電された余剰電力を高い金額で買い取っているわけです。
太陽光発電設備とは、屋根に取り付けられているあのソーラーパネルのことです。
余剰電力とは、一般家庭で言うと、発電した量から家で使った量を引いて残った電力量の事です。
その買い取り負担分を全国のあらゆるご利用者、例えば一般家庭、工場、事業所すべてから、広く浅く負担していただこうとしているのです。
当然、設備をしていなければ、今後払う一方です。
昨年1年間と一昨年の11月、12月、合計14ヶ月分を、平成23年度、つまり今年の4月から来年の3月までに支払う制度です。
全国の電力会社でおおよそ400億円買い取っているようです。
使えば使う程負担額は増えます。
これが太陽光発電促進付加金で、前年の1年分を翌年度に負担するもので、この制度はこれからずーと続きます。
これは、平成21年11月より、新エネルギーの導入拡大を目的とした法令にもとづき、余剰電力買い取り制度が施行されました。CO2削減を主たる名目に、今後の普及に拍車をかける制度です。
ドイツ、スペインなどではすでに行っていて、太陽光発電の促進に大いに貢献しています。
さて、話は戻ります。
この金額は、例えば、月の使用量が300kwh(一般家庭の全国平均)だと3円から21円なんですね。
なぜ金額に幅があるのでしょう。
これは電力会社により、付加金単価が異なるからなんです。
ちなみに、
北海道電力は0.01円/kwh、 300×0.01=3円
東京電力は0.03円/kwh、
一番高いのは九州電力で0.07円/kwh 300×0.07=21円
です。
北海道地域は年間を通して発電量が少ないからでしょうか。
逆に九州地域は普及が進み、最高額になっています。これは日照時間の長さが背景にあるようです。
関東地域は東京電力ですから、300kwh なら
300×0.03=9円
です。設置数も多いのですが、負担戸数が多いので低いのでしょう。
まあ、10円程度ならいいかな、という金額です。
この程度だから、マスコミもこの直前になってもニュースにしないのでしょうね。
でも、買い取りが余剰分だけではなく、全量買い取りという動きも出ています。これになると一気に数百円になります。
今後を見守りましょう。
弊社でもスチールベルトなどでこの業界に大きく関わりがあり、太陽電池製造装置などに使用していただいています。
今後もスチールベルトのディムコを宜しくお願い致します。