今回はスチールベルトの中でも特殊な製法で製作しているDRスチールベルトの紹介をいたします。
DRスチールベルトは別名全周圧延タイプのスチールベルトで、エンドレス溶接のみで終わるDWスチールベルトとは違いエンドレス溶接後全体を熱処理し、圧延機により再圧延を行って製作しているスチールベルトです。
この圧延工程を経ることからベルト肉厚は約半分になり、DRスチールベルトでは溶接の段差が無くなります。
このようなことから動力伝達用によく利用されています。
DR全周圧延タイプ スチールベルト
更にこのスチールベルトにフッ素樹脂コーティングを行いヒートシール用途に使用したこともあります。
他にも溶接の段差を気にしなくてよいので、ガイドを貼り付け搬送にも利用できます。
●DR全周圧延タイプスチールベルト製作範囲
DRスチールベルトは製造装置の仕様の関係で制約される製作範囲ではありますが、比較的幅が狭くても使用可能な用途でのコーティング、あるいはガイドなどを組み合わせることも可能なので、一度ご相談ください。