スチールベルト キャンバー

こんにちは、スチールベルトのディムコ、営業部の永谷です。

ディムコでは、スチールベルトに使用する素材にも拘りを持っています。
バネ性や波打ち具合など、様々な観点から素材チェックを行い、厳選された材料を使用してスチールベルトを製作しております。

そんなチェック項目の一つにキャンバー（横曲り）がありますので、ご紹介させて頂きます。

さて、キャンバーって何?

キャンバーは業界の専門用語です。
スチールベルトになるコイル状の鋼帯素材は広げてみると必ずうねっています。下の図のように広げた鋼帯の一部の耳に真直定規を当てると僅かな隙間がみえます。図では「h」を示しているこの隙間のことをキャンバーといいます。
キャンバーがほとんどゼロであれば良質な素材です。すべての素材がゼロではないので、ディムコで決めている許容数値がありそれに基づき管理しています。その許容数値は申し上げられませんが厳しい数値に設定しています。

キャンバーが大きい素材は、スチールベルトに適しておりません。その弊害は
例えば、
・エンドレスベルトでは、スチールベルトの蛇行が収まり難い
・（アクチュエータ）カバーでは、隙間が生じてしまう
などの理由からです。

キャンバーを、ゼロにする事は難しいですが、見定める事は可能です。ディムコでは、独自の測定機器を使い、キャンバーの小さいスチールベルト製作を行っています。

今後も、皆様にとって使いやすく、高品質なスチールスチールベルトの製作に励んでいきますので、今後とも宜しくお願い致します。